ダビマスローテーションのうまい組み方

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ローテーションの組み方

ダービースタリオンマスターズ(ダビマス)のレース出走と、ローテーションの組み方を紹介していきます。

先を見越したローテーションを

馬の力を最大限に引き出すために、ローテーションを考えることは非常に大事だ。G1などでは、ローテーション次第で、結果が変わることも少なくない。よく考えて、出走計画を立てるようにしよう。

まずローテーションを決めるうえで欠かせないのが、その馬の距離適性を知ることだ。出走する前には母親のタイプ(スピード・スタミナ)と、父にあたる種牡馬の距離適性、デビュー前のコメントから判断するが、実際にレースを使ううちにははっきりしてくる。長距離血統の父からスプリンターが産まれることもあるので、早い段階で決めつけてしまわないようにしよう。特に晩成馬があればなおさらだ。コメントから判断する方法については、【ダビマス】馬体解析を行わずにコメントから能力を判断する方法の専用ページをチェックしてみてください。

距離適性がつかめたら、一年の大まかな予定を立てる。短距離馬なら、高松宮杯とスプリンターズステークス、長距離馬なら春の天皇賞とジャパンカップ、有馬記念を中心にといった具合に、目標とするレースを決め、そのレースへのステップを考える。ただし、G1制覇を目標にするなら、確実な出走のために賞金を稼がなければならず、そのためのローテーションをまず考える必要がある。その際には、なるべく現実的なものを考えよう。G1を狙う馬がG3あたりで負けていられないと思うかもしれないが、どんなレースでも確実に勝てるとは限らないのが競馬なのだから。予定通りにいかなった場合でも、臨機応変に対処できる柔軟さはほしい。

そして覚えておきたいのは、いくら理想的なローテーションでも、馬の調子がそれに伴っていなければ水の泡となるということだ。まず基本となるのは馬の調子である。ローテーションに合わせて馬の調子が上がってくれればいいが、必ずしも思い通りに調子を取り戻してくれないことも多い。そんな時のために、レースが近くなってから馬の調子を見るのではなく、常日頃からチェックしておこう。場合によっては、短期放牧に出して調子を整えるという手もある。因みに、ローテーション調整のために放牧する際は、調教でベスト体重より2～4キロ減らしておくとよい。こうすると放牧中に馬体重が増えすぎる心配がなくなる。

また、いくら賞金を稼ぐためといっても、休みなく出走させるのははっきりいってよくない。ほどよく休養をはさみながら、一年に6～8戦くらいするのが一般的だろう。もちろん、序盤は牧場経営を維持できるだけの賞金は稼がないと、ゲームオーバーになってしまうので、あまり悠長なことも言ってはいられないが。

同じように、クラスを上げるためだからといって、芝、ダートを見境なく使うのもあまり勧められない。できればどちらかに的を絞ったほうがいいのだ。ただし、脚元が弱い馬などは、芝向きでもダートを使ったほうがいい場合がある。脚元の不安が解消されるまではダート戦で力をつける、というわけだ。また、芝で頭打ちになった馬がダートで大変身することもある。

目標レースの前には一叩きを

レース間隔が開くと、馬の気性が悪くなってイレ込みやすくなる。距離が伸びるほど、その傾向は強くなるので、中距離のレースが目標なら、できるだけぶっつけの出走は避けたい。そこで必要となるのが目標の前の一叩きである。もちろん、短距離でも一叩きするに越したことはないのだ。一叩きとなるレースを八分くらいの調子で出走して、本番で絶好調になるのが理想である。

一叩きして本番に臨むまでの間隔は、中2～5週くらいが理想的だ。できれば中1週は避けたいところである。連闘ははっきりいってやめたほうがいい。特に疲れている状態での連闘はかなり危険。疲労している時は怪我も格段に起こりやすいのだ。適したレース間隔は個々の馬の調子の波によっても違う。例えばレース後に調子の良さを持続するタイプであれば、中2週で本番を迎えても何の問題もないが、回復に時間がかかるタイプだったら、レース間隔はたっぷりとってやる必要がある。

一叩きする際に注意したいのが距離。なるべく目標とするレースと距離的に差のないレースを選びたい。1,600mのレースの前に一叩きするのであれば、できるだけ1,200～1,800mの範囲でレースを選ぶというわけだ。大幅な距離延長や距離短縮は、馬にとって決していいことではないのである。たとえば、どうしても春の天皇賞の前に一叩きしたいからといって、プロキオンSを使って中1週で本番に臨むのは、はっきりいって良くない。レース間隔も短過ぎるし、距離の差も大きすぎるからだ。これではたとえその馬が天皇賞を勝つ力を持っていたとしても、それをフルに発揮できるとは思えない。あの名馬ナリタブライアンでさえ、3,200mの天皇賞の後に出た1,200mの高松宮杯では、道中の反応がズブくなって直線で4着まで追い上げるのがやっとだったのだから。とはいえ、長距離線はレース数自体が多くないのでなかなか難しいところだ。

このような距離の概念というのは、下のクラスにも当てはまることで、出走できるレースに手当たり次第出るよりも、距離にあまり差がないようなきちんとしたローテーションを組むことが大事だ。とはいっても、除外で思うようなローテーションが組めないという問題もあって、一筋縄ではいかないものでもある。

ダビマスや実際の競馬に慣れ親しんでいる人には自明だろうが、そうでない初心者にとって、重賞級の馬が出現した場合に一番悩むのは、どうやってG1を勝たせていけばいいかだろう。お任せ厩舎でそのローテーションを学ぶのもいいが、彼らは馬の調子が良くて、負担重量が重過ぎなければ短距離馬でも2,000mの重賞に出したり、ステイヤーを短距離ダート重賞に出すこともある。これではせっかくの素質馬が、能力を発揮できないままピークを過ぎてしまうことだって考えられる。ただ、ローテーションを気にするあまり、馬の調子が整っていないのに出走させるのは、さらに長い調整期間を強いることになりなけないので、その見極めが重要となる。

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