ダビマスフォロス(ナスルーラ・グレイソヴリン)系

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フォロス(ナスルーラ・グレイソヴリン)系

ダービースタリオンマスターズ(ダビマス)に登場する血統「フォロス」系のナスルーラ、グレイソヴリンを紹介していきます。

ナスルーラ

アガ・カーン殿下によって1940年に世に送り出されたナスルーラは、快速牝馬ムムタズマハルの血をひき、素晴らしいスピードと激しい気性を合わせ持っていた。

その気性の激しさゆえに、競走馬としては10戦して5勝という、平凡な成績に終わった。種牡馬となり、初年度産駒からそれなりに活躍馬を出してきたが、ナスルーラがその本領を発揮したのは、米のクレイボーンファームへと移ってからであった。以後ネヴァーセイダイ、ボールドルーラー、ナシュア、ネヴァーベンド、フリートナスルーラなどの名競走馬のほか、グレイソヴリン、レッドゴッド、ネヴァーベンドなど名種牡馬をだして、根幹種牡馬の地位を不動のものとしたのである。

ちなみにミスタープロスペクターにも、母の父ナシュアを通してナスルーラの血は受け継がれている。とにかく激しい気性と爆発的なスピードが特徴で、20世紀後半の多くの名馬に、あらゆる意味で影響を与えたといっても過言ではないだろう。

グレイソヴリン

グレイソヴリンは英ダービー、英2000ギニーを勝った名競走馬ニンバスの半弟にあたるが、競走馬としては24戦して5～6ハロンのレースを8勝した程度の馬でしかなかった。兄の威光がなければ種牡馬になれたかどうかも疑問だが、種牡馬界ではこの立場がまったく逆転してしまうのだから面白い。グレイモナーク、フォルティノ、ゼダーン、ドンなど次々と活躍馬を出した。

ゾヴリンパスはクインエリザベス2世Sなどを勝った名マイラーで、その直仔スパニッシュイクスプレスは輸入され、アローエクスプレスを出した。アローエクスプレスは朝日杯3歳Sを勝った名馬だが、種牡馬としても多くの活躍馬をだし1980年と1981年の日本リーディングサイアーとなった。後継種牡馬にはリードワンダーがいるが、それ以上に母系での活躍が目立つ。この馬もまた日本の名牝系を支える一頭でもある。

フォルティノは、日本に輸入されてからもシービークロスなどを出してそこそこ活躍していたが、評価が高まったのは仏に残してきたカロが、欧米で父系をさらに発展させたためである。カロ自身、仏2000ギニーやガネー賞を勝った名マイラーだが、種牡馬としても、ウイニングカラーズ、クリスタルパレス、コジーンなどを出した。特にコジーンは1996年の米リーディングサイアーに輝き、大いに注目を集めている。日本でもゴールデンフェザントが輸入され、初年度産駒から早くも重賞勝ち馬を輩出している。

同じように、セダーンも海外に残してきた産駒によってその系統が発展した。代表産駒の空ムーンが、種牡馬として大成功を収めたのである。ビカラやカラグロウなどの直仔の地、孫にあたるハイエストオナーやトニービンがリーディングサイアーとなる活躍をみせている。

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